2011年4月22日金曜日

絵具の色名の「ヒュー」って・・・

「ヒュー」という名が付いている絵具がありますよね。

「ヒュー」がついている色は、基本色の原料が高価なものに多く見られます。

たとえば、かつてバーミリオンには辰砂という鉱物から採られた硫化水銀の赤い顔料が用いられていました。現在は、合成の硫化水銀が作られるようになり、色も品質も良くなり価格は下がってきました。
しかし、貴金属である水銀を原料とするバーミリオンは、他の色とは比較にならないほど高価な絵具であることは変わりません。
そこで、色味をバーミリオンに似せて、別の安い顔料(通常は有機顔料で調色したものが多い)で代用品を作り、「バーミリオンヒュー」として安く販売しているのです。

また、最近では、元の絵具の有害性によって使用しにくくなっている色の代替品として作られた絵具にもヒューがつけられています。
「マンガニーズブルーヒュー」や「エメラルドグリーンヒュー」などがそれにあたります。

簡単な説明ですが、ちょっとした「豆知識」でした。

2 件のコメント:

  1. そう言われてみれば、○○ヒューって色が沢山あるなぁと今更ながら感じました。勉強になりました。

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  2. コメントありがとうございます!

    少しでもお役に立ててよかったです。
    どんどん、様々な情報を掲載していきますので、今後ともブログご覧になってくださいね!

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